OYSTER LOVERはスルー出来ない冬の新発田
“新潟・新発田と兵庫・赤穂のつながり” しばたオイスターバー
新潟県新発田市で展開される食イベント「しばたオイスターバー」、これがなかなか熱い。
新発田は忠臣蔵で知られる赤穂四十七士の中心人物・堀部安兵衛の出身地であることから、赤穂藩のおひざ元、兵庫県赤穂市と交流がある。交流イベントの代表がこの「しばたオイスターバー」。
赤穂特産の上質な牡蠣を使って、新発田市内26の飲食店が創作料理の腕を競う。街中がオイスターバーになってしまう、という趣向。それぞれの料理にはその店ならではのオリジナリティがあふれている。

参加店舗は和洋中にイタリアン、コリアン、カフェ、弁当店….もう様々。
9回目となる2022は1月20日~2月28日まで開催。スタンプラリーも開催され、集めたシールの数で3000円の飲食チケットや殻付きの牡蠣2キロが当たる。
日本で牡蠣の名産地と言えば広島と三陸がすぐに思い浮かぶが、赤穂の牡蠣もまた最高だ。身はそれほど大ぶりではないが、雑味・エグみがほとんどのない純度の高い旨味。「キレイな」牡蠣だ。
通常、牡蠣は2~3年の養殖期間を要するが、赤穂市が面する坂越湾は波が少なく、天然記念物・生島樹林と清流千種川のおかげで良質なプランクトンが豊富な海水のためわずか1年で十分に食べごろな姿に育つ。牡蠣が若いから、変なクセがないキレイな味わいになる。
「牡蠣を食すならRの付く月に」と言われ旬は秋口から春先までとされるが、真冬の今こそ最盛期。赤穂のキレイな牡蠣が、新発田の手練れ達によってどんな風に料理されるのか。
周辺の牡蠣好きは毎年このイベントを楽しみしている。


「牡蠣」と「麻婆」という、字面だけでもワクワクの組み合わせ
中国菜館 萬福
今回、選んだのは「中国菜館 萬福」(新発田市御幸町2-4-5 ☎0254-24-7275)の「牡蠣入り麻婆麺」(税込1540円)。
「牡蠣」と「麻婆」の組み合わせは、あまり擦られていない分野で魅力的だ。
中国菜館 萬福 所在地:新発田市御幸町2-4-5 電話:0254-24-7275 営業時間/11:30~13:30、17:30~20:30 (スープがなくなり次第終了) 定休日/水曜、第2木曜、不定期にて休業する場合があります。
さっそく新潟市から車を走らせ約30分、新発田市の「萬福」に。
スタンダードかつ年季の入った「まち中華」の外観。入り口付近には「しばた オイスターバー」ののぼりが立てられすっかり盛り上がっている。
平日の昼に伺ったため、行列ができるほどの込みようではないが、それでも目当てのお客さんでにぎわっている様子だ。
注文して待つこと約15分、きましたきました。
牡蠣入り麻婆麺

少し「固め」に見える麻婆にぷりぷりとした赤穂牡蠣が顔をのぞかせています。これは楽しみ。
遠慮なく、一口目から牡蠣をつまみます。。。
おお、弾力あるな。養殖期間1年という若い牡蠣と聞いていたが、確かに素直な味、雑味がないし嫌味がない。それでいて旨味もしっかり。
もしかしたら旨味の濃厚さは2~3年目のものには及ばないのかもしれないが、旨味の純度の高さがそれを補って味覚に届くため、旨味がしっかりと感じられる。牡蠣が抜群に良い!
麻婆は、うん、いわゆる四川風の麻辣刺激強いタイプではない、オイスターソースが効いた柔らかな旨味がある。後からじんわり辛みが来る。これはこれで良いし、赤穂の牡蠣との相性はむしろこちらのタイプが良いのかも。
食べ進む中で、テーブルに設置された自家製ラー油をひと回し。
この味変は見事にヒット! いくらでも食べられそうだ。
牡蠣と麻婆のコラボは、予想とはちょっと違うものだった。
正直に言えば、牡蠣から麻婆に対して与えているものはあまりないと思う。牡蠣のだしが出ているとか、それによって麻婆がさらに引き上げられているとか、そういうのはない。
ただ逆に、麻婆に浸かったぷりぷり牡蠣は素晴らしく旨い。
麻婆麺を食べたくて来た人に牡蠣を入れる必然性は感じられないと思うが、牡蠣の食べ方として「麻婆にぶち込む」は完全にアリ。麻婆は牡蠣のソースとして優秀だと感じる。
何より赤穂牡蠣のウマさを再認識。ぷりぷりヤング牡蠣の純粋さは目からうろこだった。
「しばたオイスターバー」はこの赤穂牡蠣を堪能しに行くだけでも十分な価値あり。
次はどの店にしようか。
しばたオイスターバー情報 テイクアウト企画も実施中!
●しばたオイスターバー 開催期間:2022年1月20日(木)〜2月28日(月) <参加店舗> 居酒屋 赤のれん/米蔵ココロ/酒房 おかん/鮨かっぽう 桂/dining chou chou/中華酒菜 香/藤屋食堂/ボワール アンクー/地酒と季 横丁へい・横丁へい 駅前本店/鮨・和食 ながしま/割烹 さざ波/月岡ブルワリー&KITCHEN GEPPO/中国菜館 萬福/麺食堂まる七/La Gemma/TAICOや/ついしん手紙/Yakiniku Dining 炙や/佐々木食品/竹仙/産直青果惣菜やお家/パーラー やお家/ぱろぱとBAKERY/花みずき/ピッツェリア カラバッジオ通り53番地 ●しばたオイスターバー at home "コロナ禍に合わせた対応企画" 開催期間:1月26日(水)~2月13日(日)[まん延防止等重点措置の適用状況により延長あり] <参加店舗> 米蔵ココロ/酒房 おかん/中華酒菜 香/ボワール アンクー/鮨・和食 ながしま/割烹 さざ波/鮨かっぽう桂/中国菜館 萬福/麺食堂まる七/ついしん手紙/La Gemma/TAICOや/月岡ブルワリー&KITCHEN GEPPO/佐々木食品/竹仙/産直青果惣菜やお家/パーラー やお家/ぱろぱとBAKERY/花みずき/ピッツェリア カラバッジオ通り53番地

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