スパイス香る自然派なチョコレート
「ひとかけら食べてみて」
会社で渡されたあまり見ないパッケージのチョコレート。
表には『VEGAN,RAW&ORGANIC』の文字が。

小さなかけらを数口に分けて食べてみた。
うん、食べ慣れてるチョコレートと全然違う。
香りの中に複雑に混じり合うスパイス達と、その香りに全く引けをとらないカカオの魅惑的な香り。
噛み砕くと当たり前のように溶けていくが、いつものチョコレートより軽く口の中に変な油っぽさが残らない。
うまい。
普段、舌がお子様な筆者はカカオ含有量の多いチョコレートが苦手で、「体に良さそう、、」という理由で何回か購入しているが完食できずにいる。
そして結局、子供の頃から食べ慣れている安く甘いミルクチョコレートを買ってしまう。
古くから老若男女問わず虜にするチョコレート。
今回、筆者を虜にしたチョコレートとコンビニで買える安いチョコレートは一体何が違うのか。
『VEGAN,RAW&ORGANIC』
訳すと『完全菜食主義、非加熱&有機』
わかり易く言えば、動物性のものは一切使わず原材料は全て有機栽培されたもので、使用するカカオ豆は非加熱処理のもの。
今回、食べたオーガニックチョコレートは”株式会社トレテス”が輸入している。
「ローシク オーガニックチョコレート SPICES」
・ 42℃以下に徹底管理した究極のローチョコレート。 ・ 伝統的な石臼で原料を混ぜ合わせるハンドクラフト(手作業)製造。 ・ 動物性原料を一度も使用したことがないビーガン対応工場でのみ製造。 ・ 収穫量5%以下、ペルー原産の希少品種カカオ・クリオロのみを使用。 ・ 使用しているベリーはエストニア原産の自生種(ワイルド)。
通常48度以下の調理でローフードと呼ばれるが、このチョコレートは42度以下での調理と徹底管理されている。それによって酵素やミネラルを極力失うことなく商品化している。
そして、廃校を改築した工場で家族によって手作業でこの素晴らしい商品を生み出している。
恥ずかしながら、よく口にしているスーパーやコンビニで買えるチョコレートの原材料を気にして食べた事はあまりない。
調べてみると物によっては主要材料であるカカオマス、砂糖、ココアバター、粉乳の他に原料コストや加工コストを抑えるために様々な添加物が加えられているとのこと。
リラックス効果や美肌効果、便通改善が期待されるチョコレートだからこそ、できるならば原材料は天然のものであってほしいと思うのは、添加物を入れなくても十二分に美味しいものが作られているのを知ってしまったからだ。
値段はコンビニで買える安価な物に比べ数倍違うが、コロナ禍で免疫力を上げる食べ物が注目されるこのご時世、おやつタイムの食べものにもこだわってもいいのかもしれない。
有機食品の検査認証制度「有機JAS」
今回食べたチョコレートのパッケージの右上を見ると、なにやらマークが。丸がいくつかと葉っぱとJASの文字。
このマークは「有機JASマーク」と呼ばれ、オーガニックや有機にまつわる食品を見つけるあるいは見定める際に指標となるのです。

有機食品の検査認証制度「有機JAS」
国が認めた規格:Japanese Agricultural Standards
そもそもJASとは、日本農林規格:Japanese Agricultural Standardsの略です。食品・農林水産分野において農林水産大臣が定める国家規格であり、国内市場に出回る食品・農林水産品の品質や仕様を一定の範囲・水準に揃えるための基準となっています。
国が認めた規格ですので、JASマークがついているものは日本の法律の基準を満たした食品・製品なのです。余談ですが、日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格のことはJIS(日本産業規格:Japanese Industrial Standards)と呼び、自動車や電化製品などで確認できます。
日本農林規格等に関する法律(JAS法)に基づくJAS制度は、食品・農林水産品やこれらの取扱い等の方法などについての規格(JAS)を国が制定するとともに、JASを満たすことを証するマーク(JASマーク)を、当該食品・農林水産品や事業者の広告などに表示できる制度です。
https://www.maff.go.jp/j/jas/index.html
「有機JAS」とはどのようなものか。
JAS制度の中でも、JAS法に基づいて「有機JAS」に適合した生産が行われていることを第三者機関が検査して、それを認証された事業者に「有機JASマーク」の使用を認めるという制度が「有機JAS制度」となっています。
有機JASマークは、太陽と雲と植物をイメージしたマークです。農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として自然界の力で生産された食品を表しており、農産物、加工食品、飼料、畜産物及び藻類に付けられています。
https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/yuuki.html
有機JASマークの下に、「JONA」という文字が入っていましたがこれが認証した第三者機関を示すものになります。
農法・生育法・加工法の手順とその環境に対して、細かな基準が定められており、それらを第三者機関による検査と認証があってマークを付けることができるということで、「有機JASマーク」はオーガニックや自然派な食品について私たちに安心と安全を与えてくれる証となっています。
食品を手に取るとき、パッケージのマークに気にかけてみてはいかがでしょうか。
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